KEN HAMAZAKI

【IFPについて】
浜崎のライフ（アート）ワークである「飛ぶ」「寝る」「座る」のうち、「飛ぶ」を具現化した作品（プロジェクト）「In-Flight Painting」は、飛行機のフライト中に作品を制作するという行為です。
機内用スーツケースに、16枚のキャンバスとサインペンを詰め込み、機内をアトリエに、一回3時間を目安にしたフライト中に一作品を制作。
抽象的な雲を基本のモチーフにしながら、そのフライトに所縁のあるキャラクターやランドマークを、浜崎特有の技法である迷路を用いて描きます。

これまでに、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、ワシントンＤ.Ｃ、バーレーン、フランクフルト、ミュンヘン、バルセロナ、マドリード、ロンドン、キューバ、イスラエル、シンガポール、マレーシアなど、訪問した都市は優に100都市を超えます。

浜崎の作品やパフォーマンスに共通するテーマは「自然や宇宙から感じるエネルギーを極小の宇宙で表現する」ことです。
「In-Flight Painting」に描かれた、地球のどこかの雲や都市を想起させるキャラクター、さらにキャンバスの裏に書き添えられた、訪問した都市の空港コードとフライトナンバー。
およそ22cm×27cm程度の小さなキャンバスに、彼が世界中を旅して感じた空気を凝縮したその作品は、日常に生きる私たちには、彼の地への憧憬となるのではないでしょうか。